伊藤まさひろ世事感懐

熱戦展開、東京オリンピック

東京オリンピック2020が開幕し、熱戦が繰り広げられています。コロナ禍での異例のオリンピックで、開催にあたってはさまざまな意見があったのですが、やはりオリンピックは国境を超えたスポーツの祭典。厳しいトレーニングで培ってきた肉体と技術をいかんなく発揮しての戦いと、栄光を手にした選手の喜びがお茶の間で応援する人々の感動を呼んでいます。

日本選手の活躍が目立ちます。柔道男子60㌔級の高藤直寿選手が日本勢第一号の金メダルを獲得すると、競泳女子400㍍個人メドレーの大橋悠依選手、スケートボード男子ストリートの堀米雄斗選手、柔道の阿部一二三、詩兄妹、柔道男子73キロ級の大野将平選手らが後に続きました。

卓球混合ダブルスの水谷隼、伊藤美誠ペアは決勝戦でこれまで一度も勝てなかった中国ペアを破り、喜びを爆発させました。若干13歳の西矢椛選手が優勝したスケートボード女子ストリートでは、NHKの解説を務めたプロスケーターの瀬尻綾さんの「ヤべえ!」などという飾らない語り口が、視聴者の共感を呼びました。瀬尻さんが口にした「ゴン攻め」は、早くも今年の流行語大賞候補にという声も出ているそうです。

東京、千葉など1都3県の会場では無観客で競技が開催されています。会場での観客の応援やどよめきがあったら、さらに盛り上がったのにと残念に思いますが、新型コロナウイルス感染症対策ですので仕方がありません。私たちは自宅のテレビ前でのステイ応援でこれからの熱戦を楽しみましょう。

新型コロナ感染拡大

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が止まりません。「まん延防止等重点措置」が千葉市、船橋市など11市に適用されているにもかかわらず、県内での感染者が増え続けています。7月26日には509人の感染が判明、緊急事態宣言下の1月16日の506人を上回り、過去最高を記録してしまいました。

外出や大人数での外食制限など、日々の暮らしへの規制が続き、人々の間に「コロナ疲れ」が広がっているのが理由なのか、繁華街では人出が目立っています。ワクチン接種が進捗した高齢者の感染者が減少しているというワクチン効果も表れています。中年、さらに若年層までワクチン接種が進んで集団免疫ができるまで、感染からわが身を守る行動を心がけましょう。