伊藤まさひろ世事感懐

38議案可決、承認して6月県議会閉会

先月5日から開催されていた6月定例県議会は、副知事に総務省の諸橋省明氏を任命する追加人事案など38議案を可決、承認して2日に閉会しました。

今回の定例県議会で最も焦点があてられたのが、補正予算案です。通常は3月の定例県議会で新年度の当初予算案が審議され、予算規模や事業が決まるのですが、知事選があったため、3月議会では新年度予算の骨格だけを決め、今回の議会で肉付けをされました。森田知事にとっては再選後の県政運営の方向を決める重要な補正予算案となりました。

原案通り可決された補正予算によって1066億9600万円が増額され、総額は1兆5834億5400万円となりました。前年度の予算規模は過去最大でしたが、国の要請に応じて県職員給与を平均7・8%減額し、人件費を約200億円減らしたため、前年度当初予算より1%減となりました。

厳しい状況が続く県の財政状況ですが、今年度予算の財源確保でも県債を発行したり、地方交付金をあてにしたりと、苦しいやり繰りは変わりません。今後、貴重な予算が県民生活の向上のために的確に使われているかを見守っていきます。