伊藤まさひろ世事感懐

陸上の強豪アメリカチームがやって来る

8月に北京で開催される第15回IAAF世界陸上競技選手権(世界陸上北京大会)の事前キャンプをアメリカチームに続いてオランダとベルギーが本県で行うことが決まりました。アメリカチームは佐倉市内の岩名運動公園で練習をするということで、世界陸上やオリンピックで多くのメダルを獲得してきたアメリカチームの強豪選手を目の当たりにできるかと思うと、今から心が躍ります。

アメリカチームは8月に選手・コーチ約200人が来県し、岩名運動公園のほか成田市の中台運動公園、印西市の順天堂大学さくらキャンパスでトレーニングをするということです。千葉県や佐倉市、成田市と順天堂大学が事前キャンプの誘致を進めてきましたが、昨年10月のアメリカ陸上連盟関係者の視察で高評価を得て、キャンプ地に決まりました。合宿する選手らのトレーニングを順天堂大学のトレーナーや学生がサポートします。佐倉市や成田市は市内の高校生もボランティアとして起用する方針だということです。

オランダとベルギーチームが千葉市の県総合スポーツセンターを拠点に事前合宿を行うことが決まりました。両チームそれぞれ約40人がやってきて、本番に備えたトレーニングをします。

フサイン・ボルト選手ら男女の有力選手を多数抱え、陸上短距離界の強豪として知られるジャマイカは2007年の世界陸上大阪大会に引き続いて鳥取市で事前キャンプをするということです。鳥取県や鳥取市の誘致への熱意はもちろんですが、前回のキャンプで高い評価を得たのが、ジャマイカが鳥取市をキャンプ地に決めた最大の理由でしょう。

アメリカ、オランダ、ベルギーが千葉県での事前キャンプに好印象を持ってもらえば、2020年の東京オリンピック・パラリンピックでのキャンプ地も再び千葉県を選んでもらえると思います。そのためには、十分なサポート体制とともに、県民のおもてなしの気持ちが大切です。

鳥取市でのジャマイカチームは鳥取県内の陸上競技者対象の陸上競技教室や県民との交流に協力するそうです。佐倉市もスポーツ教室への協力をアメリカチームに働きかけると聞いています。世界最高峰チームの選手やコーチからアドバイスをもらうまたとない機会、ぜひとも実現して欲しいものです。