伊藤まさひろ世事感懐

異常気象にご用心

最近、突発的な異常気象が頻繁に起きるようになりました。先月には東京都調布市や三鷹市にひょうが降り、住宅街に数10センチも積もった様子がテレビで繰り返し報道されました。

上空に寒冷気団が入り込んで、地表との温度差が40度以上になるのが、ひょうが降る条件だそうです。地上に落ちようとする氷の粒が上昇気流で再び上空に吹き上げられ、それを繰り返して次第に大きくなります。ゴルフボールぐらいの大きさまで成長することもあり、記録が残っている世界最大のひょうは大正6年に埼玉県熊谷市に降ったひょうで、カボチャぐらいの大きさがあったそうです。

ひょうが降ると、農作物はひとたまりもありません。もしも県内の畑作地域に降っていたらと思うとぞっとします。露地野菜は氷の粒に打たれて壊滅状態になり、ハウスも穴だらけになってしまいます。ナシ畑の果実はひょうに打たれた個所が変色し、売り物にならなくなってしまいます。実際、県北西部に広がるナシ畑は過去に何度もひょうの被害を被ってきました。

雷を伴う突然の豪雨も例年と比べると多いような気がします。実際に、雷の発生は年々、多くなる傾向だといいます。これからはゲリラ豪雨のシーズンです。今から自宅周辺の排水溝の点検をしていても無駄にはならないでしょう。

さて、6月県議会が7月4日に幕を閉じました。今回は17議案が上程されましたが、いずれも原案通り可決あるいは承認、同意されました。審議に先立って、決まって知事の挨拶があるのですが、今回、森田知事は東京オリンピック・パラリンピクへの取り組みについて触れ、「千葉の魅力を全世界に発信し、知名度を上げるとともに、持続的な成長のための基盤を築く千戴一遇のチャンス」と力を込めました。この好機を生かすためにも、議会もオール千葉の一員として協力していきたいと思います。