伊藤まさひろ世事感懐

夏の高校野球大会、熱闘を期待

夏の高校野球県大会がまもなく火ぶたを切ります。6月21日には組み合わせ抽選会が千葉市の県スポーツ科学センターで行われ、参加168チームの対戦相手が決まりました。今年も一投一打に全力プレーが見られることでしょう。

今年の大会は第99回大会だそうです。まもなく節目の100回目の大会。1915年の第1回大会以来、100年以上にもわたって続けられてきた高校野球の歴史に感慨すら覚えます。全国の参加校数は4000校前後。大会は地方大会、甲子園球場での全国大会ともにすべてノックアウトトーナメントで行われます。優勝するためには1試合でも負けることが許されない厳しい大会です。

千葉県大会への参加チーム数は毎年、全国上位にランクされています。昨年の98回大会に参加したのは170チームで、愛知県の190チーム、神奈川県の188チーム、大阪府の177チームに次いで全国4番目でした。ちなみに最少だったのは鳥取県の25チーム。甲子園に出場するにはどれだけ激戦をくぐり抜けなければならないかが分かります。

千葉県は56回大会で銚子商業、続く57回大会で習志野高校が連続優勝するなど、かつては野球王国と言われました。平成12年の82回大会で東海大浦安高校が準優勝した後は86回大会での千葉経大付属高校、92回大会での成田高校のベスト4があるだけで、成績が今一つ振るいませんでしたが、昨年は木更津総合が準々決勝で優勝した作新学院と対戦して接戦を繰り広げるなど、復活の兆しが見えてきました。千葉県勢の活躍に期待したいと思います。

ところで、私の地元、佐倉市の長嶋茂雄記念岩名球場がリニューアルオープンしました。スコアボード、照明、観客席などが改修され、高校野球公式戦も開催可能な球場に生まれ変わりました。記念式典に続いてのイースタンリーグ巨人―ロッテ戦では、始球式に巨人の長嶋茂雄終身名誉監督が登場、打席に入って地元の6年生バッテリーと対戦し、観客を沸かせました。

長嶋氏は毎年秋に同球場で少年野球教室を開催しています。長嶋氏の指導を受けた野球少年がプロ野球や社会人野球で活躍する選手に育ってほしいものです。