活動報告

伊藤まさひろ世事感懐

平成29年4月 ペットの命に対する責任

ペットブームの一方で、全国の動物愛護センターなどで毎年、たくさんの犬・猫が殺処分されています。1頭でも多くの小さな命を救うために多くの人と力を合わせたいと思います。

環境省が明らかにした平成27年度の犬・猫の殺処分件数は8万2902頭に上りました。初めて10万頭を下回ったとはいえ、毎年、多くの犬・猫が命を絶たれています。殺処分数が最も多かったのは長崎県、次いで大阪府などが続き、千葉県は1411頭で全国24番目でした。

もちろん、動物愛護センターなどによる野良犬・猫の収容は大切な仕事です。でなければ飼い主を失った犬が街をうろつき、通行人を襲うかもしれません。ごみをあさる野良猫は街を不衛生にします。平成27年度には13万6724頭の犬・猫が動物愛護センターなどに収容されました。収容された犬猫は3~7日間のうちに引き取り手がなければ殺処分されます。

収容された犬猫を殺処分から救う方法に新しい飼い主への譲渡があります。センターや動物愛護団体が積極的に行っていて、平成27年度に収容された犬4万6649頭のうち、1万6417頭が新しい飼い主へ譲渡されました。平成24年度に動物愛護管理法が改正され、収容された犬・猫の譲渡努力義務が明記されたことも一因ですが、動物愛護団体の活発な活動も見逃せません。かつて殺処分数ワーストだった広島県の例ですが、愛護団体が運動に乗り出し、5年間かけて殺処分ゼロを達成しました。千葉市も行政と市民ボランティアが力を合わせた結果、平成27年度は犬、猫ともに殺処分ゼロになりました。

物愛護管理法の改正では、動物の飼い主は、その動物が命を終えるまで適切に飼養する「修正飼養」の責任があると明記されました。飼いきれなくなったり、愛情が無くなったりしてセンターに持ち込む飼い主もいるようですが、ペットを飼う際には命に対する責任をしっかりと自覚することも大切ではないでしょうか。

印刷 閉じる