活動報告

伊藤まさひろ世事感懐

平成27年2月 安全・安心な街へ

英国のエコノミスト誌が調査、まとめた世界50都市の安全度ランキングで東京が世界一安全な都市に選ばれました。世界最大の人口を抱えるにもかかわらず、デジタル、衛生、インフラ、治安の各分野での安全度の高さが評価されたということです。大阪も3位に入り、日本の都市の安全にお墨付きが与えられました。

ちなみに2位はシンガポール、4位以下はストックホルム(スウェーデン)、アムステルダム(オランダ)、シドニー(オーストラリア)、チューリヒ(スイス)、トロント(カナダ)、メルボルン(オーストラリア)、ニューヨーク(米国)の順でした。

日本の都市の安全さは、外国人の目から見ると驚異に映るそうです。夜遅く女性が独りで歩いていても危険でなく、スリや引ったくりにしょっちゅう気をつけていなくてもよいなど、我々日本人にとって当たり前のことが、外国人には驚きだそうです。

確かに、外国旅行の際にガイドから口すっぱく、スリや引ったくりに注意するよう言われる都市も多いようです。私の知人は旅行中、2度もスリの被害に会いました。旅行中、現金を下ろそうと街中の現金自動引き出し機にカードを入れたらそのまま出てこなくなり、数時間後に日本のカード会社に連絡したら、何者かにすでに何回も使用された後だったという話もあります。

そのような都市に比べたら、日本の都市は比較的安全で、安心して暮せるのですが、それに慣れきった人々の隙を突くように、不良外国人による犯罪が多発した時期がありました。ピッキングによる空き巣や覚せい剤・大麻の密売、資産家や宝石店での強盗などが新聞紙上をにぎわしました。もちろん、外国人犯罪の急増だけの理由ではないのですが、そのような不穏な世相の中で2002年の刑法犯認知件数は最多の285万3739件を記録しました。

それも、司法当局の努力で封じ込められてきたようです。警察庁のまとめによると、昨年の刑法犯認知件数は前年より10万1900件減って121万2240件になり、戦後3番目の少なさになったそうです。特に窃盗犯は初めて90万件を割ったということです。防犯の性能が高い鍵や窓などが普及したり、防犯ボランティアが増えたことが減少の要因と、警察庁の担当者は話しています。

昔、下町などでは隣人が互いに気をつけあって、外出時に鍵をかけない家も多かったと聞いています。希薄になっている地域の人々との付き合い復活がより安心・安全な街へのキーポイントになるのではないでしょうか。

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