活動報告

伊藤まさひろ世事感懐

平成26年5月 野生動物を乱獲から守ろう

春違法な取り引きで、野生動物が脅威にさらされているそうです。陸上に住む動物で最大のゾウは象牙目当ての密猟で数を減らしています。角が薬になるとして密猟者に狙われるサイは既に絶滅の危機に直面しています。このほか、ペットとしての希少種動物の密輸も後を絶たちません。地球の生態系を守るためにも、法を破る者には厳罰を科するなどの断固とした対応が必要となっています。

象牙目当てで殺されるアフリカゾウは年間、2万2千頭余りにも達しているそうです。これは、調査対象地域の生息数の7.4%に達し、繁殖して自然に増える比率の年5%を超えています。ギャングやテロ組織も関与し、組織的に殺戮をしていると言われていて、このままではアフリカゾウは絶滅の道をたどることになりかねません。

サイの場合は一層深刻で、漢方薬の材料として珍重されている角目当ての密猟で、クロサイなど5種いるサイはそのいずれもが絶滅の危機に瀕しています。南アフリカでは2012年に668頭のサイが殺されましたが、昨年はこれを大きく上回る1004頭が殺戮されたということです。

密漁が後を絶たないのは需要があるからこそです。野生動物を密猟から守るためには、まずワシントン条約で定められた国際商取引の禁止を各国が厳守することです。さらに違反する者には厳罰を科し、密輸が割に合わない行為であるということを知らしめるべきでしょう。我が国では昨年、これらの違法な取引を規制する「種の保存法」が改正され、違反した法人には最高で1億円の罰金が科されるなど、大幅に罰則が引き上げられました。

今年2月には日本など40カ国以上の代表がロンドンで会議を開き、野生生物に由来する製品の市場を世界から根絶させるための緊急措置が合意されました。野生動物の保護のために世界の国々の共同歩調が求められています。

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