活動報告

伊藤まさひろ世事感懐

平成25年2月 有事の備え

アフリカの地、ナイジェリアの天然ガスプラントで人質テロがあり、出向していた10人の日本人が犠牲になるという痛ましい事件がありました。異国の地で亡くなられた方々のご冥福を祈ります。報道によりますと、テロ集団は火器を手に押し入り、有無を言わせずに居合わせた人々を射殺したり、人質の首に爆発物を巻いたりしたそうです。残虐な手口にぞっとしますが、実はこのような事件は世界のほうぼうで起きているのが現実なのです。

「世界平和度指数」という調査をご存知でしょうか。シドニーに本部を置く民間の国際研究機関「経済・平和研究所」が毎年、発表しているもので、世界158カ国の殺人事件や受刑者数、戦争や内戦、輸出入された兵器の量などを数値化し、どれだけ安心して暮らせるかを表す統計です。2012年の統計によりますと、日本は平和度5位にランクされました。アジア地域では断然トップです。

ちなみに、1位はアイスランド、次いでデンマーク、ニュージーランド、カナダ、日本、オーストリアなどの順です。スイスは10位、アメリカは88位、アジアでは韓国42位、中国89位、北朝鮮152位でした。今回の事件の舞台になったアルジェリアは121位、最下位の158位は海賊が出没するソマリアという結果になりました。

夜間、女性が一人歩きしてもめったに犯罪に巻き込まれることが無いなど、確かに日本の治安の良さは世界でも指折りです。日本の街角のどこにでもある自動販売機ですが、外国の自動販売機はあっても事務所内や店内で、人気の無い屋外に自動販売機を置いたら、現金や商品の盗難を心配しなければならないというのが実情だそうです。

しかしながら、今回のアルジェリアでの事件の報に接し、我々日本人もいつ危険な目に遭うのか分からず、有事の備えを常に考えておくべきだと切実に感じました。身に降りかかる災いを想定してさまざまな情報を収集し、対処の方法を常に用意しておかなければならないということです。大地震への備えもそうです。昔からの格言にもあります。「備えあれば憂いなし」。

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