活動報告

伊藤まさひろ世事感懐

平成22年9月 多発するゲリラ豪雨

今年の夏は異常に暑い日が続きました。この異常高温は世界的な傾向で、ロシアでは地中の泥炭が発火して大規模な山火事が相次ぎました。偏西風のコースが例年と異なっているのが原因の一つらしいのですが、「これも地球温暖化のせい?」と、地球の行く末が心配になります。

暑いくらいなら何とか我慢できますが、恐ろしいのはゲリラ豪雨です。数㌔から10㌔程度のごく狭い地域に降る豪雨を最近ではゲリラ豪雨と呼ぶようになりました。1時間に80㍉以上の雨は、20~30年前には年平均10・3回程度でしたが、最近では20回近くに増えてきて、1998年にはその年の流行語大賞にもノミネートされました。

1時間に30㍉程度の雨が土砂降りで、50㍉になるとバケツの底をひっくり返したようと形容されます。1時間あたりの降雨量が80㍉にもなると、息苦しさを覚えると言います。それが、最近では100㍉を超える雨も降るようになりました。ちなみに1999年、千葉県の香取市で降った153㍉の雨が気象庁が観測した1時間当たりの降雨量日本記録だそうです。

20年ほど前には1時間当たり50㍉の雨は10年に1度程度、100㍉になると100年に1度あるかないかとされていました。ちょっと前までは10年に1度、100年に1度の豪雨が、最近ではちょくちょく降るようになったのだから、地球が狂ったのではと思いたくなります。

猛暑と都市部のヒートアイランド現象が、ゲリラ豪雨発生の主な原因だそうです。南からの湿った暑い空気が都市の熱でさらに熱せられて急激に上昇、上空の冷たい空気に冷やされてできた積乱雲が、局地的に豪雨をもたらします。

そもそも、都市部の中小河川の護岸は1時間あたり50㍉の降雨に耐えるように設計されているそうです。それが、100㍉を超える雨が降るのですからたまったものではありません。道路はあっという間に川になり、浸水被害が多発します。水に流されたりして、死亡者もでました。

10分間ほどで突然に積乱雲が発生し、局地的に激しい雨を降らせるため、予報が非常に難しいらしいです。防災科学技術研究所というところが雨粒の量や大きさ、動きなどを観測できる最新鋭のレーダーを木更津市などで稼動させていますが、これを増設して関東一円のゲリラ豪雨に目を光らすようにするということです。それまでは「上空の大気が不安定」という気象予報に注意して、一人ひとりが恐ろしいゲリラ豪雨から身を守る算段をしましょう。

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