伊藤まさひろ世事感懐

環境と農業、早急に対策必要

明日の千葉県、佐倉市のために、早急に対策の手を打っておかなければならない課題が、環境と農業問題です。佐倉市民の心のふるさと、印旛沼は水質悪化が叫ばれてから久しく、近年ではカミツキガメなどの外来生物が問題になっています。わが国の基幹産業であるべき農業も、課題が山積しています。食糧自給力向上へ、ぜひともこれらの課題を一つひとつ解決していかなければなりません。

3月19日まで開かれた県議会の予算委員会で、県の担当者にこれらの課題への施策を質問しました。まず、印旛沼の浄化ですが、これまでも県議会で取り上げてきましたファーストフラッシュ(降雨初期に道路などの汚れが、一挙に雨水とともに流入する現象)対策に、県は調整池の改良で取り組む方針を明らかにしました。外来生物のカミツキガメ捕獲も、今年度、引き続いて当たることになっているということです。

千葉県は全国3位の農業県です。これからも生産を維持していくために、農業を取り巻く課題の解決に努めなければなりません。米の新たな利用方法として、米粉が注目を集めています。学校給食でも使われ始めていますが、一般家庭での消費拡大へ、県は料理レシピの普及などにぜひとも取り組んでほしいと思います。

環境に優しい農業の推進も大切です。県では化学農薬と化学肥料の使用量を半分にする「ちばエコ農業」を提唱していますが、平成14年度の制度創設以来、エコ農業に取り組む農家が年々増加、今では6,300戸を超える農家が実践するなど、理解が深まっています。